導入企業インタビュー Vol.02
- 業種:
- コンピューター、コンピューター周辺機器、ソフトウェア製品の開発・製造・輸入・販売・リース、ITサービス
- 従業員数:
- 約60,000人
1.現状と学習意義
ー英語を活用した業務には、今後どういった見通しがあるでしょうか?
お客様の組織内でも、組織のグローバル化に伴い、英語でのコミュニケーションの必要性は高まっており、「技術は頼れるけど、英語でのコミュニケーションはできない」ではなくて、技術面と海外とのコミュニケーションでも任せられる立場として弊社(=HPE)は価値を発揮できていると思います。
今後もそういう仕事やニーズは多くなると考えていますし、両立の対応が出来る人材が増えていくことで、HPEとしてのビジネスも更に広がるのではと思っています。
ーこれまでのご経験を通して、基礎力だけではなく「話すトレーニング」の必要性を感じますか?
そうですね。英語を話すことがあまり得意ではないメンバーも、文書ベースのコミュニケーションであれば翻訳ツールなどを使って活躍できる場は出来てきているかと思います。
文字でのコミュニケーションの場合、翻訳しながらじっくり解釈することができますが、会議でのコミュニケーションの場合、相手の発言を理解し、自分の言葉で応答する必要があり、スピード感が必要になります。英語をそのまま理解してすぐアウトプットできるスキルが必要なので、それには訓練が必要と感じています。
2.課題と施策
ー英語に対する課題は具体的にどのようなものでしたか?
仕事柄、IT関連の技術資料は英語で記載されていることが多く、英語の文書を読むことに関しては困難は感じていませんでしたが、英語の会議では相手の発言を正しく理解できない場面もあり、リスニングには課題を感じていました。
また、同じ表現や言い回しで伝えることが多く、表現の幅が狭いことも課題に感じていました。
ーそのような課題解決のために、これまでどのような施策を行ってこられたのでしょうか?仕事外で自主学習をされていたのでしょうか?
学生時代から英語学習には関心がありました。社会人になってからは、2011年~2012年に多くのアジア出張の機会に恵まれ、英語でのコミュニケーションが必要になったため、英会話学校に通っていました。
世の中がコロナ禍になった頃、グローバル案件に参画することになり、再度英語学習に取り組むことを決意し、まずはオンライン英会話を受講しはじめ、そこから会社の提供するスマート・チュータ―の英語教育プログラムを受講しています。
その他には、会社がTOEIC IPテストを実施していたので複数回受験しました。学習を継続する中で2回目の受験では900点を大きく超えることが出来ました。
3.選考プロセス
ー英語研修の選択において、ご自身が重視しているポイントや優先事項を教えてください。
「継続的に取り組めるか」が重要だと考えています。
一時期、2か月ほど、業務で英語を話す機会が減った時に、英語力が落ちた、得にスピーキング力が落ちたと実感することがあり、学習を継続して取り組む必要性を再認識しました。
英語学習においては、「継続しやすい仕組みの研修」である点は重要だと思っています。その意味でも、「学習時間を選択する自由度が高いこと」を求めていました。
また、業務で使える英語力を鍛えたかったので、「発話に注力しているプログラムであること」も選定のポイントでした。
また、楽しめる学習コンテンツであることも重要だと考えています。実際にスマート・チューターでは、ビジネスシーンに応じたコース以外に「Weekly Challenge」(=毎週入れ替わる時事コンテンツ集)で最近のニュースや注目されているトピックをテーマに会話練習が出来ます。自分で追っていないニューストピックが理解でき、話題性を取り入れていてコンテンツとして魅力でした。
あとは、VRデバイス自体にも関心がありました。
ーなるほど、VRには以前から注目していたのでしょうか?
注目というほどではありませんが、VRデバイスが話題にはなっているなと思っていましたが、VRデバイスで何かチャレンジしてみたい、というコンテンツに出会う機会はありませんでした。
そんな中、学習ツールとしてVRを活用できるということを知り、なかでも英会話トレーニングが出来ることを知り、是非ともチャレンジしてみたいと思い、応募しました。
4.成果・効果
ースマート・チューターを実際に利用して、どのような成果や効果がありましたか?
毎日取り組むことで、英語を話す習慣がつきました。
毎日朝30~40分レッスンを継続することで、英語を発話することにどんどん慣れて、英語で自分の考えがスムーズに出てくるようになりました。自分の都合に合わせて好きな時間にレッスンできるから、学習時間を確実に取れることが大きく関係していますね。
幅広いレッスン教材を学習することで、以前から課題に感じていた「同じような表現を繰り返し使う」ことも減り、表現の幅が広がりました。
また、リスニングも強化されたと感じます。スマート・チューターでは、インドなまりの登場人物など多国籍の英語話者も登場します。多国籍アクセントの多様な英語に触れられ、結果的にリスニング能力の向上に繋がったと感じます。
ー英語習得において、VRやAIといった非対人であるテクノロジーを活用した点は、ご自身の英会話力向上にどう影響があったでしょうか?
予約などのステップを一切踏まずに、いつでもできるっていうところが今までなかったところです。
また、自分の話した英語をAIが聞き取り、瞬時にスクリプトとして表示してくれる点はとても役立っています。
ー吉川さんは仕事をしながらも英語学習を習慣化させ、安定的に継続されていますが、その理由や工夫を教えてください。
先日、アメリカ本社からマネジメントチームの方が来て話してくださった内容に、習慣化させるヒントがあったと思います。
「コロナ禍での仕事をどう考えるか」という話題のなかで、リモートワークを充実させるために、自分なりの「規律を作ることが重要だ」とおっしゃっていました。例えば、在宅勤務する時もパジャマで仕事するのではなくて、ちゃんと髭も剃ってスーツを着て仕事をするという、規則を決めてやるのが重要という話がありました。
それを受けて、家の職場環境を変えて、例えば机を変えたりして。それと合わせて生活や学習スタイルも変えようと考えました。朝6:30~7:00くらいには起きて朝食を食べたら、1時間近くスマート・チューターで英語をやる。そうやってルーティーン化させました。
一時期は、平日の昼休憩時間を活用して学習しようと取り組んでいたのですが、メンバーの昼休憩の時間もバラバラなため、チャットで話しかけられたりメールが飛んできたりする状況で、なかなか安定した時間確保が出来ませんでした。
そこで、学習時間を見直し、朝に切り替えてみました。朝の時間だと9時くらいまでは業務上のコミュニケーションも少なく、その時間を使うと決めたのが安定的に時間確保して継続するキッカケになりました。
ーVRでの学習以外で日本人コンサルタントやネイティブスピーカーとのセッションがありましたが、それらの良かった点はどんなところでしたか?
日本人の方とのセッションは、スマート・チューターを使った効率的な学習方法の提示や、VR以外ではどういう教材で学ぶと良いかなどの説明を都度いただいたのが有益でした。
ネイティブスピーカーの先生とのセッションでは、スマート・チューターでこれまで実施したレッスンの振り返りや、学んだ単語や表現を実際の会話で使用して定着させることに繋がりました。インタラクティブな会話を通して瞬発力も身に付けることが出来ていますし、セッション後には先生から振り返りとして良い点や改善点をフィードバックしてもらえるのもとても役立ちました。
5.研修評価と今後への期待
ー最後に、スマートチューターの総評と今後期待する点をお聞かせください。
英語力向上に繋がったことと、学習する習慣づけができたところは大きな収穫でした。
他の学習プログラムの様に、予約制のシステムの場合はスケジュール調整が難しく、融通が利かないところがありますが、スマート・チューターでは自分のスケジュールに合わせて柔軟に学習できる点が非常に良かったです。
例えば朝起きるのが30分遅れたとしても30分遅れてスタートすればいい。柔軟に活用できるので継続しやすい点はメリットでした。
それに、場所を選ばずできる点も良いですね。