30代、40代、もちろんそれ以上になってから「英語を話せるようになりたい」という人は少なくありません。
とはいえ、30代以上の大人になってから英語を学習したいと思い立っても、英語を話せるようになるには一体何から始めればいいのかわからない人というも少なくないでしょう。
この記事では、30代以上の方が英語を話せるようになるまでの効率的な学習方法について解説します。
やみくもに学習する方法とは異なり、集中して進めていけば数ヶ月で手応えを感じられるはずです。
【目次】
1.30代からの英語学習は遅い?
2.30代からでも英語学習する価値
3.大人が英語を学ぶ時に重要なこと
4.最短で英語を話すための学習計画
5.30代の大人が英語学習方法の選び方
6.まとめ
1.30代からの英語学習は遅い?
30代から英語学習を始めるのは、遅くありません。
年齢を重ね、記憶力に自信がなくなった、学生時代と異なり時間がないなどと悲観する必要はありません。
英語学習はコツコツと継続的に進めるのが鉄則です。
毎日継続して英語学習を続けることが脳のエクササイズとなり、学習内容の定着につながります。
日本人が英語を習得するのにかかる時間はおよそ2,200時間と言われています。
実は中学と高校で1,000時間ほど学習しているため、30代以上の大人が英語を学ぶのに必要な時間は1,000時間ほどが目安です。
1年で学ぶなら1日2時間45分ほど、2年で学ぶなら1日1時間30分ほど、3年で学ぶなら1日1時間ほどの学習時間が確保できれば十分です。
語学学習に年齢制限はほとんどない
語学を習得するのに、年齢制限はありません
ネイティブに近いレベルに達するには早く学習を始めたほうが有利なため、英語学習を始める時期は若ければ若いほどいいと言われますが、それは日常的に英語が話されている環境で学ぶ場合に限られます。
日本のような英語漬けとはほど遠い環境ではインプット量が圧倒的に不足し、年少者のほうが有利になるとは限りません。
第一言語として英語を取得するためには幼少期からのインプットが必須ですが、第二言語として英語を習得するなら年齢を重ね認知能力が高まっている大人のほうが有利です。
文法などのルールの習得がスピーディなため、短期的に素早く学習できるのです。
100年時代の今、30代はまだ人生の前半
厚生労働省発表の令和2年簡易生命表によると、日本の平均寿命は男性81.64歳、女性87.74歳といずれも過去最高を更新。
2017年には、人生100年時代を見据え「人生100年時代構想会議」を政府が設置。
つまり30代は、人生の折り返し地点にも到達していないのです。
人生100年時代では、50年以上の長きに渡り働くことが予想されます。
キャリアスキルを複数持つ時代に突入するとも言われています。
英語を使う仕事は職種が多く、求人数も少なくありません。
本業にも副業にもできます。
英語のスキルがあれば、年齢に関係なく仕事を続けていけます。
参考元:厚生労働省
2.30代からでも英語学習する価値
30代からでも英語を学習することには、さまざまな価値があります。
この項目では、英語を学習する価値として次の3点について説明していきます。
・周りの目が変わる
・情報量が変わる
・価値観が広がる
英語ができると周りの目が変わる
学生時代に比べて社会人のほうが、英語ができることが評価の基準として高まり、さまざまな場面でアドバンテージになることが増えてきます。
そのため「英語が話せる」「英語でやりとりができる」ようになると、周りの目がいいほうに変わります。
さらに30代から学んだのであれば、より感心されます。
仕事では英語を活かして活躍する機会が増えるかもしれません。
英語が話せることによって、海外出張や海外とのやりとりが増えたり、国際部門への異動のチャンスがあるかもしれません。
仕事のフィールドが広がり、新たなキャリアを築けます。
日本語に加えて英語の情報も得ることができる
日本語はもちろん、英語でも情報を得られるようになります。英語ができれば、インターネット上にある膨大な量の情報にアクセスできます。
Wikipediaの「Languages used on the Internet」にアクセスすると、トップはEnglishの60.6%、日本語は8位で2.1%。
インターネット上にある情報の約6割が英語で書かれており、日本語で書かれた情報のおよそ30倍にものぼります。
忘れてはならないのは、日本語で書かれた記事のほとんどが、日本の視点で、日本のことについて書かれているということです。
一方、英語のサイトには、世界の視点で世界の情報が書かれているため、より多くの情報を得ることが出来ます。
英語で書かれたコンテンツから情報を得られれば、周囲と大きな差をつけることができます。
また、ビジネスの経営資源は「ヒト・モノ・カネ・情報」だと言われます。
中でもビジネスで非常に重要な「情報」を得る機会が増えるのですから、30代からでも英語を学ぶことに大きなメリットを感じます。
英語を使って国際交流は価値観が広がる
英語で会話ができると、外国人との交流が増え、価値観が広がります。
来日する外国人の案内をしたり、メールやチャットツールを使って外国人とやりとりする機会が増えます。
英語を使う仕事をするようになれば、英語が出来るようになる前には出会うはずがなかった人びとと出会えます。
そうした人びととの会話を通じて各国の文化や多様性に触れることができるため、柔軟性が磨かれます。
価値観が広がり、自分が大切にする価値観の確認もできます。
3.大人が英語を学ぶ時に重要なこと
30代以上の大人が英語を学ぶ目的は、最終的に英語を話せるようになることでしょう。
英語を話せるようになるためには、学習するときに意識すべき重要な点が2つあります。
それは、優先順位をつけることと、インプットとアウトプットを繫げることです。
この項目では、この2点について詳しく解説していきます。
優先順位を付けて計画的に勉強する
30代以上が英語を学習する際にまず意識すべきは、優先順位をつけ、その順に取り組むことです。
どのようなステップで学習していくか計画し、意識しながら進めていきます。
英語学習には、単語や慣用句、文法を覚えるインプットと、ライティングやスピーキングのような自らの知識やスキルを運用して発揮するためトレーニングするアウトプットがあります。
単語や慣用句、文法を覚え、リーディングやリスニングをマスターするというインプットをして、ライティングやスピーキングといったアウトプットを繰り返して、英語が身についていきます。
このような学習の全体像を把握し、今自分がしている学習が何に役立つのか理解し、進んでいくことが重要です。
30代以上が英語を学習する目的は、相手と英語を使ってコミュニケーションを取るためだという方が非常に多いです。
複合的な語学スキルによってコミュニケーションが可能になることを意識して、学習計画を立てましょう。
インプットとアウトプットをつなげる練習をする
英語で正しくコミュニケーションを取るには、インプットとアウトプットをつなぐ練習が必要です。
日本人が英語を話せるようになりにくいのは、アウトプットが足りてないからだとよく言われます。
日本で暮らしていると日常的に英語を使う環境ではないため、リーディングやリスニングが得意でもライティングやスピーキングはあまり得意ではないという人は少なくありません。
一方、相手と英語を使ってコミュニケーションを取るためにいきなり英会話の学習を始める方がいますが、アウトプットの練習だけしても英語を習得できるわけではありません。
重要なのは、インプットとアウトプットをつなげる練習をすることなのです。
日本語を話すときに言葉の意味を意識しないように、英語で話すときにも伝えたいことを反射的に口に出すような感覚で話せるスキルが実際の英会話で活きてきます。
ネイティブスピーカーと同レベルに到達するのは難しいかもしれませんが、練習して近づいていくことは可能です。そのためには、インプットとアウトプットをつなげる練習が効果的です。
4.最短で英語を話すための学習計画
ここまでで、30代以上が英語を学習する際、計画的に学習を進め、インプットとアウトプットをつなげる練習が必要だと説明してきました。
この項目では、この2点を意識し、最短で英語を話せるようになるための学習計画についてまとめました。
計画学習と習慣学習
学習には、自ら進んで能動的にすすめていく「計画学習」と、1日のうち時間を決めて取り入れる「習慣学習」の2つがあります。
ドイツのヘルマン・エビングハウスという心理学者の実験によると、人間は、学習直後には100%だった記憶が、20分後に42%、1時間後には56%、1日後には74%のことが記憶から消えてしまうという結果が出ており、「記憶の忘却曲線」と呼ばれています。
英語の学習には、計画学習と習慣学習の両方を取り入れ、並行して進めていくのがおすすめです。
継続的に学習を続けることで、忘れる量を大幅に減らし、記憶の継続期間を伸ばすことができるからです。
計画学習では、インプット→つなげる練習→アウトプットというプロセスを元に計画をおすすめです。
習慣学習では、リーディングやリスニングのようなアウトプットをしていきます。
インプット
英語を使いこなすには、まずインプットすることが重要です。
単語や慣用句、文法を覚えるため、地道さが求められます。いかにも勉強というイメージのため、正直なところ、さほど面白いと思えるプロセスではありません。
期限を決め、一気にインプットします。
どのようなことでも地道に基礎を積み重ねていくことで花開きます。
基礎体力をつけるための走り込みと同じように、やるかやらないかで、その後のレベルに差が出てきます。
誰もが通らなければならない最初のステップとして、コツコツと積み重ねていきましょう。
インプットの順番は、英文法と単語と慣用句、発音を並行して進めるのがおすすめです。
まず文法の知識を身に付け、音を聞いたり口に出して読んだりして単語を覚えながら英語の発音を聞き取れる耳を養います。
リーディングは継続して行い、英語を英語として理解できるように英語と理解するスピードを鍛えます。
正しい英語を多読するのが最適です。
アウトプット
英語学習におけるアウトプットとは、英会話のことを指します。実際に外国人との会話を通じて、英語力を高めていきます。
会話の目的は、お互いの言いたいことを理解して情報を交換することです。
相手の話を正しく理解して、言いたいことをしっかり伝えることを目標に会話をすることを意識して会話します。
この意識がないと、ただ英語で話をして終わりになってしまい、英会話に慣れはしますが、上達は望めません。
・相手の言っていることでわからないことがあれば、その場で確認をする
・どの単語を使うべきかわからないときは、別の単語を使って伝える努力を する。
・会話のなかで理解できず困ったことは、日本語でいいのでメモを取り、復習する。
こうした積み重ねが、英語の習得に大いに役立ちます。
以上のようなインプットとアウトプットをつなげるのは、フレーズの習得やディクテーションです。
フレーズの習得は、言い換えの練習です。2方向から英語へ言い換えるための方法を習得すると、会話力が格段にアップします。
誰かとの会話を想定して、1人で英会話をするのもいい練習です。
また、英語には音がつながると変化する特徴があり、独特のリズムがあります。
英語の音声を聞き紙に書き起こす練習をすると、聞き取れない音声と言葉のギャップを埋められます。
5.30代の大人が英語学習方法の選び方
この項目では、これから英語の学習を始めたい30代以上の大人に向けて、おすすめの学習法を紹介します。
英語の習得には時間がかかりますが、30代以上の大人は仕事や家事があり、英語学習に多くの時間を割くことが難しいです。
時間に余裕がなくてもできる学習法も紹介します。
スマホの英語アプリを使う
スマートフォンやタブレットにインストールして使う英語アプリを使えば、電車での通勤時間や休憩時間のような隙間時間を使って英語の学習を進められます。
学習に割ける時間が1日5分、10分しかなくても、毎日手軽に英語と触れあえるため、英語学習のスタートには最適な教材です。
アプリには次のようなものがあります。
・Duolingo(デュオリンゴ)…英語アプリの定番。ゲーム感覚で英語を学べる
・スタディサプリENGLISH…日常会話やTOEIC対策などのカリキュラムから選べる
・パワフル英単語10000…問題を解きながら英単語を習得できる
・どこでもTOEIC…頻出する単語やフレーズを一問一答で学べる。学習記録や管理も可能
・iKnow!(アイノウ)…200以上あるコンテンツから目的に合うものを選んで学習できる
これから英語学習を始める初心者向けからTOEICの受験を目指す上級者向けのものまで、さまざまなアプリがあり、自分の学習レベルや好みに合わせて選べます。
学習を進めるうちに、アプリをステップアップしていくのも楽しいでしょう。
海外の映画やドラマを観る
英語を楽しく学びたい方におすすめなのが、海外の映画やドラマを観る方法です。
短期間での英語力アップは難しい学習法ですが、海外の映画やドラマの鑑賞を通じて、耳が英語に慣れていき、いつの間にか自然にリスニングができるようになっていきます。
おすすめの作品はこちら。
・魔女の宅急便(Kiki’s Delivery Service)…中学校で習う英単語が多く、親しみやすい
・ホーム・アローン…出演者の英語が正しく、わかりやすい
・バック・トゥ・ザ・フューチャー…スラングのない流暢な英語なので聞き取り練習に最適
コツは、ただ作品を観るのではなく、英語のリスニングを意識することです。
音声も字幕も英語表示にするといった工夫も大切です。
英語の参考書を購入して独学で学ぶ
英語の参考書を使った英語学習は、独学で学習するのに向いています。英語学習のための素晴らしい参考書がたくさん出回っており、時間や場所を選ばずに学べるのがメリットです。
参考書を購入してしまえばランニングコストがかからず、コストパフォーマンスがいいのも魅力です。
特に、英単語や熟語の暗記、英文法の学習やおさらいには、参考書が最適です。これらはただ覚えるだけなので、自分にとって覚えやすいものを選ぶのがおすすめです。
オンライン英会話を利用する
自分1人で学習していると、発音や言い回しに変なくせがついたり、無駄なことを繰り返してしまい結果的に学習が遠回りになってしまうことがあります。
独学だとわからないことを質問する相手がおらず、学習に躓いたときにそのまま辞めてしまうことにもつながります。
またオフラインでの英会話教室は、講師と対面して英語を話せるのが大きなメリットですが、レッスン料が高いのがデメリットです。
スクールによっては、1レッスン5,000円以上も支払うこともあります。
ネット環境やスマートフォンの普及により、オンラインで手頃な価格で受けられるオンラインレッスンが登場していますから、利用するのがおすすめです。
1レッスンあたり1,000円前後で受けられるレッスンもあり、英語学習をスタートしたばかりの方でも取り組みやすいです。
とはいえ、英語が読めず、ヒアリングしても雑音にしか聞こえないという方は、まず英単語を覚えることに専念するのがおすすめです。
VRでの新しい英会話学習
AIやVRといったテクノロジーの進歩によって生まれたのが、VRを使った英会話学習です。
AI人物との会話型トレーニングを通じて会話を練習し、目標とする英会話レベルへの到達を目指します。
AIの客観的な評価により改善点が明確にわかるため学習効率がよく、スピーディに会話力を高められます。
オフラインの英会話教室やオンライン英会話のように、生身の英会話講師とのレッスンとは異なり、AI人物と会話するため、講師への余計な気遣いは不要です。
VRでの学習なので、予約等の手続きは不要。
自分の都合のいいときに自宅で練習できます。
「間違えたらどうしよう」「理解できなくて恥ずかしい」というようなことがなく、自分のペースで集中して練習できるため、十分な量のアウトプットが実現します。
英語学習の習慣を身に付け、自分のペースで効率よく学びたい方におすすめの学習方法です。
6.まとめ
英語学習を始めるのは30代になってからでも遅くありません。
その代わり、仕事や家事の合間を縫って学習するため、最も効率のよい学習方法を選択すべきです。
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