英語学習を始めてから、これまでは順調に成果が出ていたのに、急に伸び悩む経験をした方は多いのではないのでしょうか。
これは、英語学習初心者の域を抜けて、さらに成長する英語学習者におこる「プラトー期」・「プラトー現象」と呼ばれ、学習曲線が横ばいになり停滞してしまう時期・現象です。
今回は、プラトー期についての解説とプラトー期の乗り越え方について紹介していきます。
1.学習停滞期(プラトー期)とは
きちんと学習を継続しているはずなのに成長が感じられない、または、以前のように学習に対しての興味ややる気が感じられなくなる時期、その現象のことをプラトー期(プラトー現象)といいます。 プラトーには「高原」という意味があり、横軸を学習時間、縦軸を上達度としたグラフで表すと、高原のような形をすることからこう呼ばれてます。
プラトー期は、ある程度の期間、学習を継続して行っていれば、誰にでも訪れるものです。
つまり、才能や能力に関わらず、プラトー期は誰にでも起こるものであり、その後の成長に必要なものとも言われています。時間と労力をかけて付けてきた力を、途中で投げ出さないようにしましょう。
学習停滞期になる主な要因
プラトー期は、学習段階のステージにおいて、正常な言語学習プロセスの中のひとつです。なぜこのような時期に陥ってしまうのか、その原因を理解しておきましょう。
学習目標を設定していない又は適切な目標ではない
英語学習をはじめ、さまざまな活動に対する明確な目標は、充実した行動やモチベーションの維持に大切です。
目標がなければなにをすればいいのかがわからず、集中力やモチベーションが低下し、学習に対する気力がなくなってしまいます。
なんのために英語を学ぶのか、どれくらい英語を扱えるようになりたいのか、改めて考えてみましょう。
また、学習を続けていれば、おのずと知識も増え、始めたころより英語を理解できるようになったはず。さらに上を目指すのか、現状の英語力で十分なのか、一度振り返ってみましょう。あえて英語から離れてみると、目標がはっきりする場合もあります。
なぜ英語を学習するのかという自身の原点を明確にすれば、挫折しそうになったときに踏ん張ることができます。
英語学習がマンネリ…
学習手段の一つとして、同じ問題集や学習法を繰り返す方法があります。特に苦手な分野をなくそうとする際に、このような方法を採用している方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、この方法は同じ結果しか得られず「慣れ」へつながり、学習が停滞してしまう要因となってしまいます。
現在行っている学習が簡単と感じていたり、もしくは飽きていたりする場合は、やり方や使用している素材を変えてみましょう。
現状を変えることで「慣れ」から開放され、新しい環境で学習できます。
自分が上達しているのかが実感できす、やる気、自信を失う
プラトー期はたくさん勉強しても、自身の成長を感じられない時期でもあります。
独力で学習している方は、特にそう感じることがあるのではないでしょうか。
新しいことを学ぼうとしてもなかなか取得できなかったり、成長していないと感じたりすることがあります。こういったこともプラトー期の特徴の一つです。
2.英語学習の停滞期の7つの乗り越え方
プラトー期に入るということは決してマイナスではありません。継続している人であれば、誰にでも起こりうることだと言われています。
ですが、このことを知らないと「才能がない」と諦めてしまうことになってしまうかもしれません。
せっかく時間と労力をかけたものを手放さないためにも、プラトー期を乗り切り、さらにレベルアップできるよう、7つの方法を紹介します。
①学習記録をつける
英語に限らず、さまざまな学習で効果的なのは、学習記録をつけることです。
できたこと、できなかったこと、それらを踏まえた反省点などを数行書いてみましょう。
自身の上達度や改善点を客観的に見れるので、長期間続くこともあるプラトー期の中でもやるべきことがはっきり分かります。
モチベーションを維持することにもつながるので、焦らずプラトー期を乗り切る方法の一つです。
②アウトプットを多くする
アウトプットとは、自身が持っている知識や能力を使い、外へ向けて発信する学習のことをいいます。英語学習ではライティングやスピーキングなどが主な方法です。
実際に自身がこれまで学んできたものを使い、他人に伝えた時の喜びはきっと想像以上でしょう。また、ネイティブと交流することは、自身の改善点や相手からの新しい発見の気づきにもつながります。
「学習」にとらわれず、楽しんで会話するという時間も得られるものが大きいと感じられるはずです。
③英語に関連するイベントに参加する
プラトー期は誰にでも起こりうる可能性があるので、友人や知人と交流してみるものいいでしょう。
すでにプラトー期を経験し、乗り越えた人がいることもあるので、参考になるアドバイスをもらえることもあります。もし近くにそういった人がいなければ、SNSを利用し、チェックしてみましょう。
海外の方と交流する機会を利用するのもマンネリの打開法です。
実際の英会話が最も刺激になりますし、外国人の友人ができれば英語を使う場面が増えるので、もっと多くの外国人と話してみたいという気持ちからモチベーションがアップします。
④学習目標の再設定
確かな目標を持てば、それに沿って具体的な計画をたてられます。ですが、自身の力量よりも高すぎる目標は失敗を招きかねません。
目標は、達成できる範囲で設定することが大切。して、進捗状況に応じて目標を再設定する必要があります。そうすることでやるべきことが見え、改めて学習に集中できます。 焦らず着実に力を積み重ねていくことが重要です。
⑤新しい学習コンテンツの活用
学習に停滞を感じたときは、新しい教材や学習アプローチを試してみるものおすすめです。
これまではテキストを中心にしてきたという人は、英会話の動画を視聴したり、英語学習のためのアプリなどを利用してみるのもいいでしょう。
これまでやってきたものに縛られず、さまざまな方法を試すことで活性化されるかもしれません。
⑥カウンセリング
自身に合った学習方法がはっきりすることもあります。自分の英語力が分かっても、どう勉強すればいいのか分からないという方もいることでしょう。
英語のカウンセリングを利用すれば、プラトー期を乗り越える一助になってくれることもあります。カウンセリングでは、英語力を客観的に見てくれるので、自身の力を正しく把握できます。
⑦ポジティブマインド
プラトー期は、やみくもに勉強しても思うような結果がでない場合があります。
そんなときは、そういう時期なのだと自覚し、「今結果が出ないのはしかたのないこと」、「いずれ乗り越えられる」と言い聞かせることも大切です。
学習はよく長距離マラソンに例えられます。正しく学習していても、ペースダウンしてしまうこともあります。
努力不足なのではないかと思うかもしれませんが、自分を責めず、「この停滞は成長に必要なもの」、「これを乗り越えればさらにレベルアップできる!」と前向きに考えましょう。
3.【おすすめ】学習停滞期でもサポートが充実している英語学習コンテンツ
最近はネット環境を活用すれば、独学で英会話に役立つフレーズを勉強できるコンテンツがたくさん見つかります。
しかし、たくさんありすぎるがゆえに「どのサイトで学習すればいいのかわからない…」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
ここでは、学習停滞期でもサポートが充実している英語学習コンテンツを3つ紹介します。
英語学習者のサポートを専門とする機関が作ったコンテンツですから、楽しく効果的に学べるものばかりなので、ぜひ参考にしてください。
VRスマート・チューター
自分のペースで学習し、対人の煩わしさを感じることなくアウトプット量を確保できるのが魅力です。
また、AIが自分に合ったカリキュラムを作成し、英会話の学習効果や弱点をリアルタイムで数値化してくれるので、学習に応じた英語力の伸びが可視化されます。
職種・学習目的・英語力について事前のヒアリングを行った上で、自分にぴったりのコースを選んでもらえるため、効率的な練習が可能です。
コースでは「セールスミーティング」や「ビジネスディナー」など、実際にありそうなビジネスシーンがVRで再現され、臨場感があります。
【主なコース】
・バリュープラン:スマート・チューターを使って好きなときに好きなだけ英会話レッスンを受けられる。毎週1回学習の進捗をフォローアップしてくれるメールが送られる
・スマートプラン:VR英会話レッスン使いたい放題と毎週1回のメールフォローアップに加え、毎月1回の日本人コンサルによる個別面談が付いてくるプラン
・プレミアムプラン:毎週1回のフォローアップメール、月1回のZOOM面談、ネイティブ講師と英会話セッション、「ISTスピーキングテスト」の受験と学習分析レポートが受けられる
アプリ名 スマート・チューター(Smart Tutor)
運営会社名 株式会社プラスワン
10日間の無料トライアルが可能です。
プログリット
プログリット(PROGRIT)は、最短2ヶ月からという短期間で英語力の大幅アップを目指すことができる英語コーチングサービスです。
チャットツールを用いた毎日のコーチングや、日々のスケジュール管理、毎週の面談などを通して、受講生が月90時間(1日3時間)の学習をやり抜くことを徹底サポートしてくれます。
【主なコース】
・初級者コース:2~3ヶ月という短期間で、英語力の大幅アップを目指すコース
・TOEIC® L&R TESTコース・ビジネス英会話コース: 厚生労働省指定の一般教育訓練給付制度の対象コース
サービス名 プログリット(PROGRIT)
運営会社名 株式会社プログリット
トライズ
トライズ(TORAIZ)は、トライオン株式会社が運営する英語コーチング・プログラムです。
「英語を使ってどんなことをしたいのか」を明確化した上で、受講生の目標に合わせて教材・レッスンをカスタマイズします。
【主なコース】
・英語コーチング本科:専属コンサルタントとネイティブコーチのサポートを受けながら1年間で1,000時間分の学習をこなすコース
・TOEIC対策・発音クリニック:即効性の高い学習カリキュラムで英語力を鍛えられるコース
・短期集中コース:2~3ヶ月で結果を出すコース
サービス名 トライズ(TORAIZ)
運営会社名 トライオン株式会社
4.効率よく学習を進める助けに英語学習コンテンツを活用しよう
学習のやり方は人それぞれです。
停滞している中でも、自分になにができて、なにができないのかを理解することで、プラトー期の中でも成長を感じられる学習ができるでしょう。
意欲がない時に勉強しても効果は薄く、英語自体が嫌になってしまうこともあります。
モチベーションが上がらない時は、学習から離れたり、いっそなにもしないのもいいでしょう。好きな音楽や映画を視聴したりして、気分転換するのもひとつの方法です。
カウンセリングでは、英語レベルや生活スタイルに合わせた方向性をフィードバックしてもらえるので、効率よく学習を進める助けとなってくれるでしょう。