これから英語の習得を目指して学習するなら、独学するのがおすすめです。
英語は自分から学ぶ姿勢を持ち、短時間でもいいので毎日継続することが習得のポイントだからです。
この記事では、英語を取得する学習方法として独学をおすすめする理由と挫折せずに続けられる学習方法についてお伝えします。
【目次】
1.英会話は独学でも自分次第で習得できる
2.英会話学習で成果を出すために意識するポイント
3.独学で英会話を学習する上で意識するべきポイント3つ
4.挫折する英語学習の方法とは？
5.独学でも効率的に学習を継続する方法
6.まとめ
1.英会話は独学でも自分次第で習得できる
英会話は独学でも習得できます。
習得には自分から学ぶ姿勢が必要ですが、英会話ができるようになると楽しみやチャンスが増え、多くの人とのコミュニケーションを通じて人生が豊かに広がっていきます。
英会話ができると人生が広がる
英会話ができると人生が広がっていきます。英会話を習得すると自信が持てるようになり、仕事ではチャンスが、プライベートでは楽しみが増えていきます。
1.海外旅行をより楽しめる
滞在するホテルやレストランで自分が欲しいものを自分で頼む。地元の人と海外の人とコミュニケーションを取り、旅先での出会いを楽しむ。
博物館や美術館の英語での解説を人の手を借りずに理解する。
英語や英会話を習得しているとこうした経験ができ、海外旅行のひとときをより楽しめるはずです。一人旅ならなおさらです。
体調を崩した、持ち物を落としたなどのちょっとしたトラブルも、英会話ができれば大いに役立つはずです。
海外で困ったことが起こっても、ホテルや空港のスタッフに助けを求めることができます。
2.字幕なしで映画鑑賞できる
洋画を鑑賞する際、字幕を読む煩わしさを感じず、日本の映画を観ているような本来の楽しみ方ができるのが魅力です。
セリフのニュアンスや英語特有の表現を楽しめるのも、英語を理解できるからこその楽しみです。
映画やYouTubeの動画は、楽しみながら効率よく英語の勉強するための教材にもなるので、学習にも役立ちます。
英語ができれば、セレブリティのコメントや著名なビジネスパーソンのプレゼンテーションを字幕や翻訳なしで楽しめます。
英語でダイレクトに理解できるため、映画のストーリーや発言者の意図をより直感的に深く理解できます。
3.外国人とコミュニケーションできる
英語ができると、外国人とコミュニケーションが取れるようになります。
来日している外国人はもちろん、海外旅行や海外出張で出会う現地の人びとと英語で会話できると、困っている外国の方を助けたり、困っているときに助けを求めりできます。
何より、世界中に英語を話せる人は約20億人にものぼります。
これだけ多くの人々と会話ができれば、より多くの文化に触れ、価値観が広がっていくでしょう。
4.知りたい情報により早くアクセスできる
英語ができれば、海外のWebサイトから英語のまま情報収集できるため、正確な情報により早くアクセスできます。
Wikipediaの「Languages used on the Internet」によると、トップはEnglishの60.6％、日本語は8位の2.1％で、インターネット上にある情報の約6割が英語で書かれており、日本語で書かれた情報のおよそ30倍。
日本語より、英語で書かれた情報のほうがずっと多いことがわかります。
英語で収集できると便利な情報には、海外のニュースや仕事の資料な必要な情報、旅行や出張での訪問先の情報などがあります。
研究機関などの一次情報にあたることができます。日本語では情報が少ない場合でも、英語なら情報量も選択肢も多いケースは少なくありません。
大学では論文を読む機会が多くあり、英語ができればより多くの論文にアクセスできます。
学問の世界でもグローバル化は進んでおり、論文は英語がスタンダードになりつつあります。
自分の研究の成果を世界に広めるためには、英語で論文を執筆しなければなりません。
英語ができることは、大学での研修や論文の執筆にも大いに役立ちます。
5.海外へ移住できる
生き方や働き方の多様化が進み、将来的に海外での生活を夢見ているという人は少なくないでしょう。
海外での生活では、これまで知らなかった習慣や文化に触れられる、海外からの客観的な視点で日本を見られる、自分のしたいことに時間を注げるなど、さまざまなメリットがあります。
留学や仕事での長期居住を経験するのもいいでしょう。
また、観光ビザでも3ヶ月異常滞在できる国もあるので、短期的な移住も可能です。
英語検定試験の一定以上のスコアを持っていると、海外留学の際に奨学金をもらえる可能性があります。
高額になりがちな留学費用を懸念して新たな一歩を踏み出せずにいる方にとっては、英語の学習を続ける大きなメリットになるはずです。
6.多くの仕事を任せてもらえるようになる
英語ができると、英語での交渉やメールのやりとり、ビジネス文書の作成など、英語ができる人にしかできない仕事を任せてもらえるようになります。
業務の幅が広がり、同僚や上司からの信頼が高まります。また、業務を通じてスキルアップも図れます。
7.ビジネスチャンスを掴みやすくなる
英語ができると、ビジネスチャンスをつかみやすくなります。
少子化が進み人口減少が進む日本では国内市場が縮小傾向にあり、海外市場を無視していてはビジネスが成り立たなくなります。
そのため、会社の規模の大小を問わず、海外市場での取引や海外の企業とタッグを組んでのビジネスが増えてきます。
英語ができれば、こうしたビジネスチャンスを逃さず、ステップアップしていけます。
8.キャリアアップのチャンスが増える
英語ができる、英会話ができることは、キャリアチェンジはもちろん、社内での昇進に有利になることがあります。
海外赴任はもちろん、海外の企業への転職というチャンスをつかみやすいです。
最近ではいくつかの調査により、TOEICのスコアと年収に相関があることが明らかになっています。
2013年に転職サイトのdodaが約10万人を対象に実施した調査では、TOEICのスコアが700点以上の人の平均年収は全体の平均年収より100万円近く高い、という結果が出ています。
2013年当時よりも英語の必要性が高まっている現在では、この差がさらに大きくなっている可能性があります。
9.海外で働くチャンスが増える
英語ができると、海外で働くチャンスが増えます。世界のビジネスシーンでの標準語的な言語は英語であると言っても過言ではありません。
英語圏の国でもそうでない国でも、英語ができると仕事に就けるチャンスが広がります。求められる言語はその国の母国語ではなく英語という国がほとんどです。英語ができれば、海外での就職がしやすくなります。
10.自分に自信がつく
英語を習得するための学習を毎日続けて上達を実感できれば、自分にとって大きな自信になります。
英語学習を通じて徐々に上達していくうちに、外国人とコミュニケーションを取れるようになるととても楽しく、自信になります。
次に何か新しいことを始めるときにも、この体験が活きるはずです。
自分から学ぶ姿勢が英語学習において重要
英語を独学で習得するためには、強い意志を持つことが重要です。
英語を効率的に習得するには、毎日学習を続けることが必須です。
英語に限らず、言語を習得するには、どれだけ多くの時間を割いて勉強に打ち込むかがポイントになります。
英語の習得は独学が基本です。
たとえ英会話スクールに通っていても、毎日自分で学習する時間のほうが圧倒的に長いですし、独学する時間こそが重要です。
自分から学習するから話せるようになるのです。
独学で学ぼうという強い意志があれば、自分自身のコントロールはさほど難しくありません。
2.英会話学習で成果を出すために意識するポイント
英会話学習で成果を出すために、意識すべきポイントが2つあります。
1.モチベーションを保ち、学習習慣を身につける
モチベーションを保ちながら学習習慣を身に付けるには、次の3つを実践します。
・目標設定をすること
・「勉強の順番」を間違えない
・勉強時間帯を決めて続ける
それぞれについて見ていきましょう。
目標設定をすること
1つ目は、目標設定をすることです。独学での学習では、一緒に学習する仲間も、勉強を励ましてくれる人もいません。
常に孤独と闘いながら進めていかなければなりません。ついつい自分自身に対して甘くなり挫折しやすいです。
せっかく学ぶのなら、挫折しないよう、何かしら目標を定めることが重要です。
・字幕なしで映画を観られる
・外国人の友達を作る
・海外とのオンラインミーティングで発言する
・TOEICの目標点数をクリアする
・英検の目指す級を取得する
・学校のテストの点数を上げる
・ビジネス英語をマスターする
このように理想の自分をイメージし、細かく目標設定することがポイントです。
もちろん目標はいくつあっても構いません。自分だけの時間に集中し、目標達成を目指しましょう。
「勉強の順番」を間違えない
独学で英語の習得を目指すなら、勉強の順番を間違えないことです。
言語の習得にはゴールデンステップと呼ばれる学習の順番があります。
ゴールデンステップにのっとって、インプットからスタートします。
インプットには、リスニング、文法、英会話、発音と4つあります。
英語の上達には、リスニング力が欠かせません。
独学では「意味を理解しないリスニング」からスタートします。
独学で英語を習得した人の多くが、真っ先にリスニング力を手に入れてから英語力を伸ばしています。
次に文法を学びます。
といっても学校で習うような副詞、関係代名詞、仮定法のような難しい内容ではなく、英語と日本語の決定的な違いである語順の違いをインプットします。
そして英単語を覚えないと会話が成り立ちませんから、英単語をインプットします。
まず身に付けるべきは、中学英語に出てくる単語です。実に英会話に使われる単語の80％以上が中学英語に出てきます。
勉強時間帯を決めて続ける
1日のうち、いつ、どのくらい英語学習に宛てるのか設定します。
独学で英語を習得する勉強法で、継続に勝るものはありません。
毎日コツコツ積み重ねていくために、最も学習しやすい時間帯を決めるのです。
独学の初心者なら、1日30分でも長く感じるものです。
日々忙しい社会人であれば、寝る前の30分を英語の学習に宛てると決めても、帰宅して食事を取りシャワーを浴びたらすっかり眠たくなり、学習しながらウトウトとしてしまう姿が目に見えます。
継続するためには、ライフスタイルを変えずにスタートするのが一番です。
まずはスキマ時間である通勤や通学の時間帯に限定して学習をスタートしましょう。
英語の学習に慣れてきたら、スキマ時間＋15分程度に絞って学習するのがおすすめです。
「もうちょっと勉強したいな」と感じるくらいの学習時間が、三日坊主にならないためのベストな学習時間です。
15分程度増やして負担に感じたり、継続が難しかったりするなら、スキマ時間のみの学習に戻しましょう。
英語を独学で学習するには、時間よりも継続することが大事だからです。
2.スキマ時間で英語を学ぶ
英語を独学で習得するには、スキマ時間を活用することです。いつでもどこでも学べるのも、英語の独学するメリットの1つです。
通勤や通学の時間はリスニングの学習に最適ですし、入浴時間にはスピーキングの練習もできます。
今の自分の行動をスマートフォンのアプリを活用すれば、空き時間ができた時にすぐ英語の学習に取りかかれます。
参考書を持ち歩かなくていいのもメリットです。
3. 独学で英会話を学習する上で意識するべきポイント3つ
独学で英会話を学習する際、意識すべきポイントが3つあります。
たった3つを意識するだけで、独学での学習を続けやすくなります。
1.英語の環境に身を置く
独学で学んでいると、ネイティブの人と話す機会がありません。
そのため、英語の環境に身を置くことも重要です。
いつも使っているPCやタブレット、スマートフォンの言語を英語に設定すると、表示されるあらゆるものが英語になります。
気をつけたいのは、OSの言語設定を変えると、使用しているソフトの言語設定も英語になる点です。
慣れ親しんだメニューにも時折知らない単語や難しい単語があり、勉強になります。最初は慣れず、難しく感じるかもしれませんが、慣れれば気にならなくなってきます。
仕事で英語を使う環境に身を置くのも1つの方法です。
毎日英語を使うことになるので、自然と英語に慣れていきます。
海外のスタッフとメールやチャットでやりとりするだけでも、週に1度会議に参加するだけでもいいです。
継続して続けることでネイティブの言い回しや発音に慣れ、英語を話したり書いたりする感覚がわかってきます。
2.興味ある内容とリンクする
自分自身が興味を持っている内容と英語の学習をリンクさせると、興味を持って英語学習を続けられます。
いくら英語や英会話のスキルが必要でも、興味のないことを学ぶのは苦痛でしかありません。
特に伴走者のいない独学では、挫折してしまいがちです。
アニメやドラマが好きなら、英語音声いや英語字幕に切り替えて見るのがおすすめです。
料理が趣味なら英語で書かれたレシピや英語でレシピを解説する動画を参考に料理を作ってみるといいでしょう。
英語で話している動画がたくさんあるYouTubeなら、興味があることをテーマにした動画がすぐに見つかるはずです。
興味ある内容とリンクする動画を見ながら、リアルな英語を手軽に学べます。
3.とにかくアウトプットを意識する
英語を独学で学習する際には、アウトプットすることを意識すべきです。
独学では実際に人と話す機会が非常に少なく、せっかく学習しているのに話せるない、ということも少なくありません。
英語を独学で話せるようになりたいなら、読むだけ・聞くだけではなく、話すことにも重点的に取り組みましょう。
とはいえ、英語を使って人と会話する機会が少ない、という人も少なくないでしょう。
そうした場合、英文を目で読むと同時に音読し、聞くときには聞いたフレーズをリピートしましょう。
積極的に英語を声に出すこともアウトプットになり、耳と口を使って表現を覚えられ、リスニング力の向上につながるため、効率的です。
4.挫折する英語学習の方法とは？
独学で英語を学習する際、挫折するのはどのような学習方法なのでしょうか。
これから学習する方は学習方法の参考に、今学習している方は自分の学習方法の振り返りに役立ててください。
目標設定が明確ではなく、やるべきことが分からない
目標達成までの道のりの中に小さな目標をいくつも設定し、やるべきことを明確にします。
英語を学習する際の目標は「英語を話せるようになること」という人がほとんどですが、目標が漠然としていてゴールが遠すぎるため、どこまで勉強したらいいのか、どのくらい話せたら目標達成したのかわからず、学習につまずき、挫折してしまいがちです。
小さな目標を設定し達成していけば、英語を話せるようになるというゴールに向けて一歩一歩進んでいることを実感でき、モチベーションを維持しやすくなります。
まずは、毎日スキマ時間に必ず学習する、1日5つ単語を覚えるというように、達成しやすい目標を立てて実践していきましょう。
成長が目に見えるよう、学習を始める時点での英語力がどのくらいあるのか、把握しておくことも大切です。
インプットばかりを意識する
単語や言い回し、英語特有の表現方法をどれだけたくさんインプットしても、実際に会話をする場面で使えなければ意味のない学習になってしまいます。
英語を学んでいるという実感がわきやすいためインプットに意識が向きがちですが、インプットだけ繰り返すのはあまり意味がありません。
実際に会話をするようなアウトプットの機会がなくても、毎日、覚え立ての単語や言い回しを使い英文で日記を書く、今日の出来事を英語でつぶやく、というようなカタチでも構いません。
アウトプットするクセをつけるだけで、実践で使える英語が身についていきます。
5.独学でも効率的に学習を継続する方法
語学の習得には時間がかかるのはわかっていても、せっかく学ぶなら少しでも早く習得したいものです。
独学でする英語学習には、次のような英語を効率的に学ぶ方法とメリットがあります。
気が済むまで繰り返し練習できる
英単語を覚えるには「見る・聞く・発音する・書く」の4つを繰り返すことが最短ルートです。
そのため、このプロセスを気が済むまで繰り返し練習するのがおすすめです。
独学なら、ほかの人のペースを気にせず、自分の気が済むまで繰り返し練習できます。
単語を覚えられないのは、暗記しようとしているからです。
一般的に大人の脳は暗記したことは忘れやすいのですが、理解して覚える、何かと関連付けて覚えることは得意です。
英語を独学する際、最初は多くの重要な単語を覚える必要があります。
まずは英単語が持つ日本語の訳語を1つずつ、繰り返し練習して覚えることが重要です。
英単語と日本語の訳語の音声を、単語帳を見ながら繰り返し聞いて発音するのがおすすめです。
丸暗記しようとせず、意味と発音を意識しながら繰り返し聞いて、アクセントや音を真似て発音します。慣れてきたら、単語帳を見ずに繰り返します。
見るだけではスペルを覚えられない場合には、実際に書く作業も取り入れます。
自分のペースで英語学習ができる
独学なら、自分の好きな時間、都合のいい時間に、自分のペースで英語学習ができます。
英会話スクールでは開講時間に合わせなくてはなりませんし、複数人でのレッスンなら学習速度をほかの人に合わせなくてはならないうえ、アウトプットの機会が減ってしまいます。
独学なら、スキマ時間を活用し、自分の都合がいい時間に学習を進められます。
学習のペースも目標設定も自分で決められます。
このように自分のペースで学習できるからこそ挫折しにくく、着実にステップアップしていけるのが大きなメリットです。
客観的な評価で改善点が明確に分かるようにする
独学では、小さな目標を次々に達成しながら自分のペースで学習を進められますが、今の自分が達成できていることや足りない点について、客観的な評価を得ながら学習を進めていくのが効率的です。
英会話スクールへの通学は、週1〜2回の通学で月額2〜4万円ほどかかりますが、オンラインレッスンの中には、ネイティブの講師のレッスンを月額7,000円以下で受けられるものがあります。
こうしたレッスンを活用すれば、発音やスピード、流暢さといった英語量と、口調や要約といった表現力について改善点が明確にわかり、学習効率がさらにアップします。
6.まとめ
英語学習は独学でも習得できますが、短時間でもいいのでスキマ時間を活用し、毎日継続して学習する必要があります。
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