英語研修の成果が十分に出てきていない?企業人事部が研修の投資対効果を高めるために

1.英語研修の成果創出における典型的な壁

現代のグローバル化したビジネス環境において、英語力は多くの社会人にとって必須のスキルとなっています。

そのため、人事担当者は英語研修を開催し、研修生のコミュニケーションスキルの向上を図っています。

一方で、以下のような英語研修の成果を創出するうえで直面する課題と一般的な解決法があげられます。

 
 

・シミュレーション機会や実践機会の不足

研修で学んだ内容を実践する機会や環境が不足すると、研修生は学んだことを忘れてしまいます。

インプットに対するアウトプット量を確保しなければ身につくことはありません。

しかし、現実には外国人講師を相手にしたその場限りのやり取りで終わり、インプットとアウトプットの両方が不足するため、消化不良となる研修が多いといわれています。

 

・研修実施結果についての評価方法や不備

研修プログラムの評価方法が不明確な場合、研修生は自身のスキルアップを正確には把握できず、研修内容に対するモチベーションや意欲が低下することがあります。

また、企業側からすると、研修内容の測定が困難であることで、研修の成果が見えにくくなり、投資対効果の評価が難しくなってしまいます。

しかし現実的になかなか画一的な方法で英語力を評価する方法は多くなく、TOEICやスピーキングテストなどの試験を活用して評価する場合には費用が発生するため、プロセス評価としては適切とは言い切れない部分があります。

 

・継続的なサポートの不足

英語習得には継続的なインプットとアウトプットが必要であるにも関わらず、研修プログラムは1回きりの集合研修や短期間で終わってしまう場合、従業員は習得したスキルを定着させることができません。

人事担当者は、継続的な研修プログラムを提供することで、従業員のスキルアップを促進する必要があります。

しかし、現実には、単年度の単発的な研修施策で終わってしまうケースが少なくありません。

 
 
 

2.成果創出に苦戦したX社Yさん(仮)の「あるある」事例と分析

とある企業の(メーカー)の人事担当者であるYさん(仮名)は、英語研修プログラムの評価方法の改善を求め、とある研修会社に依頼しました。

しかし、英語講師を派遣するグループレッスン中心の英語研修会社では、講師による人的なプロセス評価レポートでは十分な客観性を担保することができないという反応がありました。

このため、研修の途中経過について、講師から定期的なフィードバックを得ることはできるようになったものの、追加費用負担が生じた他、研修プログラムの評価方法は改善されず、従業員の英語力の向上につながる成果を出すことができませんでした。

その結果、企業として研修プログラムの投資のROIの判定を十分に見極めることができない状態が続いていました。

 
 
 

3.Yさんが考えた課題解決の方向性としての「可視化」

人事担当者Yさんは、様々な情報を模索した結果、従業員の英語力向上を図るために、既存のような伝統的な講義型の英語研修方式とは異なる、新しいテクノロジーを活用した英語研修プログラムのトライアルについての調査を開始しました。

その結果、以下のような調査結果が浮かび上がってきました。

 
 

Educational Psychology誌に掲載された研究によると、VR環境で学んだ学生は、従来の方法で学んだ学生と比べて、より高い関心、満足度、知識保持率を示したと報告されています。

 

PwCの報告書によると、VR研修は、より速い学習、改善された保持力、学習者の自信の向上につながる可能性があるとされています。

 

メリーランド大学の研究によると、VRシミュレーションを使用した医学生は、従来のトレーニング方法を使用した学生よりもテストで優れた成績を示したと報告されています。

 
 

このテクノロジーを活用した英語研修では、講義ではなく、VRを活用して自主的な学習に結び付けることができるというものです。

 

実証実験において、研修制の進捗をダッシュボードを用いることで把握でき、十分に学習効果が得られていない研修生に対しては、個別のフォローアップが可能となります。

 
 
 

4.DX時代の英語研修のテクノロジーの応用

従来の研修では、紙やメールなどの手作業で進捗管理やフィードバックを行うことが一般的でした。

しかし、このように最近ではAIや自動化等のテクノロジーを応用することで、研修の効率化や効果的な進捗管理、講師に左右されない安定した教材の提供が可能となっています。

テクノロジーの応用により、研修における業務の効率化や研修生の進捗状況のタイムリーな情報管理が可能となります。

また、研修の効果的なフィードバックが行えるようになるため、研修の成果を最大限に引き出すことができます。

実際にAIやVRを用いた研修によって成果創出を果たした企業は以下のようになります。

 
 

・Walmart(ウォルマート)の例

Walmartは2018年に、従業員が実際のシナリオでトレーニングを受けるためにVR技術を使用し始めました。

同社は、実際に起こりうるトラブルを体験できる仮想現実シミュレーションを開発しました。

これにより、従業員は安全な環境で挑戦的な状況に備え、トレーニング教材の定着度が向上しました。

 

・Hilton Hotels(ヒルトン・ホテル)の例

Hilton Hotelsは、AI技術を従業員のトレーニングプログラムに取り入れ、従業員がより速く、より効果的に学習できるようにしました。

従業員の成績や学習スタイルに基づいて学習資料をカスタマイズするためにAIを使用することで、従業員のキャリア目標や職務役割に基づいた将来の学習資料の推奨も提供しています。

 

・KFC(ケンタッキー・フライド・チキン)の例

2020年に、KFCは、従業員が同社の代表的なフライドチキンを調理する方法を学ぶためのVRトレーニングプログラムを実施したところ、新しい従業員のトレーニングにかかる時間を50%削減することに成功しました。

 
 
 

5.成果の創出と学び

Yさんは今回の調査とトライアルより、新しいテクノロジーを活用した英語研修プログラムに対して高い期待を寄せており、従業員の英語力向上につながる成果を期待しています。

提出されるトライアルの学習進捗のフォローアップは、客観性がしっかりと担保されており、研修生のさらなる成果創出を果たせました。

また、研修プログラムの投資ROIの判定をトライアル期間でも見極めることが出来ました。

実際に最新のテクノロジーを用い、これらの包括的な効果を得ることができる教材が、PlusOneが提供するSmart Tutorとなります。

 
 
 

6.PlusOneが提供するサービスの強み

現在は弊社のクライアントとなっている某社のYさんは、現在弊社PlusOneのSmart Tutorをお使いいただいておりますが、従来の英語研修が持っている多くの課題解決に繋がっております。

 
 
  • シミュレーション機会や実践機会の不足

Smart Tutorでは、仮想空間上の人物とのコミュニケーションによって自身が納得するまで練習をすることができます。

そのため、相手に合わせなければならないという不安を取り除き、時間を気にせず、自発的な学習を促すことができます。

 
  • 研修実施結果についての評価方法の不備

Smart Tutorには個々人の受講生の練習状況が確認できる管理者用ツールという機能によって、研修生の進捗をタイムリーに確認できます。

そのため、研修生への迅速なフォローアップやモチベーションの維持が用意に行えるようになっています。

 
  • 継続的なサポートの不足欠如

Smart Tutorでは週に一回の学習進捗のフォローアップと月に一回のZoomでの個別フォローを実施しています。

これによって、自身学習の指針や目的を明確化させ、漠然とした研修を防ぐことで、さらに効果を高めていきます

 
 
 
 

7.お客様の声

・人事担当者の声

「PlusOneの英語研修サービスを利用したことで、参加者の現状英語レベルによる学習効果のばらつきを抑えることができました。研修内容が分かりやすく、かつ、参加者一人ひとりに合わせたカスタマイズが可能だったため、初心者から上級者まで、全ての参加者が研修を効果的に受講できたと考えています。」A社Xさん

 

「Smart Tutorを利用することで、研修者の学習効果はもちろん、管理画面での参加者データが可視化されることで、社内でも評価のしやすいデータ作成が可能となり、大変使いやすかったです。」H社Mさん

 
 

・研修ユーザーの声

A.Yさん(初心者ユーザー(TOEIC 400-600)の方)

「自分の発話を他人に聞かれることなく、また、AIにフラットな評価をしてもらえるので、(講師に寄ってフィードバックの質に差があることもなく)、Speakingに自身自身のない人でも恥ずかしくないのが魅力でした」

 

K.Hさん(2か月目の課金ユーザー)

「受け入れおよびフォローの体制が想像を超えて素晴らしかったです。また、コンテンツはリアリティ充分で、外国人と対面して話すことに緊張を覚えなくなっていて驚きました!」

 

N.Iさん(M社所属個人ユーザー)

「オリジナルスクリプトを体験しました。私の業務が完全に再現されており、感動しました。」

 
 
 

8.まとめ

必須となる英語の習得はもちろん、ビジネスの場面で実践的に活用できる人材ほど重宝される時代となりました。

一方で、従来型の英語研修ではその時代のスピードへ追いつくことが出来なくなってきています。

重要な一角を担うスキルであるからこそ、学びたいときに学び、数値として結果に表すことのできる研修システムがこれからの時代に大きな価値をもたらしてくれるのではないでしょうか。

 
 
 

9.参考

・https://www.jstage.jst.go.jp/article/ijae/20/3/20_IJAE-D-20-00027/_article/-char/ja

・https://www.pwc.com/us/en/tech-effect/emerging-tech/virtual-reality-study.html

・https://obj.umiacs.umd.edu/virtual_reality_study/10.1007-s10055-018-0346-3.pdf

・https://corporate.walmart.com/newsroom/innovation/20180920/how-vr-is-transforming-the-way-we-train-associates

・https://tech.facebook.com/reality-labs/2020/3/a-new-perspective-on-hospitality-how-hilton-uses-vr-to-teach-empathy/

・https://www.youtube.com/watch?v=GAlD0h9vCEc